もう1つの復刻版=センシサッカー

この先アーケードレジェンズメガドライブやアーケードレジェンズ・SF2を発売したあのラディカ社が、セガとコードマスターズとの契約によってこの後アーケードレジェンズ・センシブルサッカーを発売すると発表しました。
センシブル・ソフトの90年代の大ヒット連作の復刻版で、ラディカは初めての欧州向けゲーム機を開発したに違いありません。きっとヒットしますよ。

原文はここ

短命パソコンCOMX35

idrougge2005-02-01

日曜会には、同研究会の大手収集家ヒェッル(Kjell)がなんと本物のコムエキス35を持参しました。彼があの超まれなパソコンの中の超まれなパソコンをblocket.seで手に入れたそうです。値段はまあ500kr(約4千円)で安くも高くも有りません。発売時の箱やケーブルやテープも付いててかなり安かったかも知れません。
さて、COMX35とは何なんでしょう。実は、これはあのへんてこなCPU・RCA1802を基にした家庭パソコンです。1802というと、知る人は「宇宙船ヴォヤジャーに載ったCPU」とか「COSMAC ELFのCPU」とか言うかもしれません。70年代半ばにしてはかなりの高速な中央処理回路でした。その理由の一つは、10Vの電源でありました。素朴なデザインのため、RISCっぽいと呼ばれてもいます。そのRISCっぽさは、単純なオペコードセット以外、32個までも数えるレジスターです。ほとんどのCPUは少数の複雑なレジスターをもった当時にとっては、例外のCPUでした。そんな大量のレジスタ−だけあって、プログラマーで人気を呼ぶはずでしょうが、かわりにプログラミングの方法も主流のCPUと異なっています。例えば、6502のBRA/BMI/BPL/JSR/RTS等に相当するオペコードは大抵存在しませんでした。マシン語でプログラミングをやった方に、いかに不便かはよく分かるはずですね。考えてみれば、16個のレジスターを操る8ビットオペコードで、メモニックスは16個限りとなりますね。しょうのないCPUだな...
パソコンそのものはZXスペクトルムと似たような構成です。旧型16〜48kスペクトルムよりちょっと高級品っぽいですけど、大きさやキーボードの出来がやはりシンクレア風です。キーボードは電卓のキーそのものみたいで、とりあえずゴム造りではないですが、スペクトルムのキーボードのちっちゃいスペースキーよりフルサイズ・スペースも備えてるため、キーボードの安メカが足りないんです。スペッキのキーのむずい触感と比べればCOMXの場合は固過ぎます。それに、キーは小さくて書き難いんです。
キーボードの右に、小さいジョイスティックが付いてて、カーソーキーに代わります。それも小さ過ぎて、ゲームに不便ですが、当時のMin hemdatortidning誌の記事が言えば、「COMXは、ジョイスティックを壊すほど熱中にやるゲームが無い」。
BASICはスペクトルムの程おく出来てませんが、C64の簡単なやつを上回ります。入力法はABC80の程度で70年代っぽい。グラフィクスとサウンドのコマンドも有ります。グラフィクスは8色でスペクトルム相当で、音源も同様です。出音は大きな内載スピーカーでいい音量です。
そんなに悪いパソコンでもないんですが、発売価格は高過ぎて、作った会社は小さ過ぎたんで(設計はオランダ、製造は台湾)COMXは市場から早く撤退しました。スペクトルムには勝てないでしょう。

*(関連画像はここ。)

あけおめ!

idrougge2005-01-31

先ほどほとんど日記を書かなくてすいませんが事情がありました。その事情は2つ有り。第1、転職しましたからです。ただ今バイトしてきた編集室の雑誌の一つで勤まります。苦労に苦労を重ねたこの秋よりずっとマシです。結局ちゃんとした給料がもらえて、大人にふさわしい生活もおくれます。第2の事情はパワーブックの故障です。パワーブックはぼくの唯一つの日本語を入力できるパソコンで、今までなにも書かずにね。ご了承下さい。
さてと、こないだはどうなってますかね。12月はやはりクリスマスですね。ドロゥーゲ一家はみんなでノルェーでクリスマスを過ごしました。ストックホルムからは父、妹、二人の弟と一緒に車に乗って、スウェーデンを横断しました。車での遠足はどう見ても楽しいものだと言えませんが、しようがなかったでしょう。でもさ、国境を超えると凄いんです。突然、なにもすべてが違います。慣れたチェーンや言葉や看板や街灯など、皆が違うものです。我が国が半島ですから、陸を離れずに行ける国はノルェーしかないため、普通外国に行くと心が簡単に「切り替え」出来ますが、今度は違いました。でもそう言っても、ノルェーはたいした異国である訳も無いんです。ノルェー語は誰でも理解できますし、大手店や組合もほとんど同じですよ。
南部で住んでいる妹と西武の祖母がオスロへ行って父のノルェー人の彼女とその娘と合流し、一緒にバスで行きました。目的地はノルェーの山々のスキー場にある小屋でした。小屋とはいえ、かなりの屋敷のようでした。実は、暖床とサウナもついている二階建ての家で、小屋(hytte)はただの呼び方なんです。
山の光景がとても奇麗なくせに、スキーを一切しない僕は退屈を避けようとして、本を読んだり、マスターシステムをやったりしてクリスマスを過ごしてから祖母と一緒にノルェーを逃がしました。祖母のエーテボリのアパートで一泊しました。エーテボリを見学しながら買い物しました。救世軍のリサイクル「蟻」(Myrorna)でZXスペクトルムの本を2冊、カシオのポケットパソコンの説明書を1冊ゲットしましたぜ!60年代の三島由紀夫の小説も入手できましたし。
それからはスウェーデン最南の地方であるスコーネで住んでいる祖父祖母(母の両親)の家でお正月をすごしに列車に乗りました。今回は国鉄の新型車両Reginaで行けました。今まで知らなかった「横断線」でスモーランドまで行って、X2000型に乗り換えました。祖父祖母んちでもマスターシステムを熱狂にやってました。最近は「アレスタ」(欧米で言えば「パワーストライク」)にはまってます。アレスタがお好きなら、是非とも欧州でしか販売されなかった「パワーストライク」をすすめます。すごいシューティングなんですよ。
スコーネ地方はデンマークがすぐ近くなので、仕事でそこから直接にもう一度デンマークのキャッスル空港へと列車で行きました。目的地は印刷場のあるポーランドでした。でも今回のポーランド行きはただ苦労でした。印刷の事情であまり眠れませんでした。無論、買い物する暇も無し。帰り道には植物状態でした。

前回からは収集がちょっと増えました。ZXスぺクトルム128を手に入れました、壊されましたよ。電圧変換石を交換するとRF出力で薄い映像がお目見えですが、やはり使えるとRGBケーブルを作らなきゃ。
セガゲームギアもわずか120クローナでネットオークションで得ました。これからはトトテックからGG用フラシュカートリッジを注文しようと思います。
もう一つのオークション品は先週郵便で着きました。それはスぺクトラビデオ用のスウェーデン語アクセント拡張カートリッジ。スぺクトラビデオとはご存知ないかもしれませんが、一言で言えば、SV−318とその兄分に当たるSV−328がMSXの元祖なのです。両システムの差はほとんど、端子とハードのアドレスだけです。MSXが導入された後、スぺクトラビデオ社がSV−328と全く同じ外装を持ったSVI-728型MSXと、携帯型MSX機のSVI-738とを発売しました。スぺクトラビデオは北欧の一番人気あったMSX機です。

クーガー少年って?超あひるって?

クーガーボーイ

この世に、変なゲーム機が山ほどあります。先ほど「遊戯王」についてHallyの日記で聞いてましたが、今回はCougar boyというゲーム機の存在をブラジルのゲーム店で教わったんです。
「『クーガーボーイ』っていったいなんなんだ」と考えて、グーグるとなんとFAQぐらい出て来ちゃったです。
実は、クーガーボーイってのは「メガダック」といった謎のゲーム機のブラジル版なのだそうです。メガダックは、90年代初頭に仏独で発売された独自携帯ゲーム機だと。旧ゲームボーイよりちょっとは大きくて、明細は未だ不明ですが取りあえず十年も若い遊戯王よりはろくなマシンみたいです。ゲームは20本以上有ると思います。
明細不明って残念です。CPUは「VLSI」ってだけ書いてあります。せっかく見つけましたからそれぐらいは知りたいでしょ。
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追加:更に調べれば、なんとゲームボーイ海賊版だって。いまさらMESSでエミュレートもできます。本物ゲームボーイと無互換ですけど。レジスターやアドレスが移されたので。ゲームのピン数も異なってます。
こりゃ面白いな。ファミクローンならみんなが知っているはずですが、海賊版ゲームボーイが有るって聞いてたのにその存在を確かめるようになるのは初めてですな。

旅立ち

更新はずいぶん遅れてすいません。先月中色々旅したので書く暇がありませんでした。
11月の始まりはデンマークへ行きました。デンマークはいつも楽しいです。スウェーデン人の僕にとって、外国でありながら故郷のような気がして、ちょうどいいって感じです。デンマーク旅行は実の外国旅行ではなく、なぜなら少しだけの違和感のある国です。いつも通り、スウェーデン語をしゃべっていいんですし、習慣などもあまり変わってないですし。こんな有り様で、正に第二の母国でしょう。
でもそういっても、違ったところもありますよ。たとえば、コペンハーゲン中央駅で下車すると(5年前から、スウェーデン南部の都市マルメー(Malm噤jとコぺンハーゲンとを繋がる橋が出来て、直行列車で行けます)、一本吸ってもだれもが構いません。それが大きいな文化の相違なんです。ビールや葡萄酒が普通の店で販売されますし。我が国の場合は酒が国家の酒屋でだけしか買えません。だからあの週末がTuborgのビールやタバコの雲のなかで経ちました。(笑

一週間後、父が家族をロンドンに連れました。デンマークの後は貧乏でしたからあまり買い物ができませんでしたが、Hallyの足跡を追って、CEXやカムデンタウンを観光しました。ノッチングヒルの中古店が興味深かったです。あの有名なジェフ・ミンター氏のC64用ライト・オーガン系ソフトも備えてましたし、アミガ用ソフトも充実でした。CEXのレトロ風地下室の量も関心でした。カードの問題で買えるソフトの量が減ってしまいましたからマスターシステム用Sagaia(ダライアス2)を除かなければならなかったですが、結局はメガドライブソニック2とバーチャ・レーシングにしました。特にバーチャ・レーシングが興味深いです。あのゲームはたった一つのSVRセガ・バーチャ・プロセサー)系ゲームなんです。値段は3ポンドに5ポンドでした。VRを試してみればまあ早いですがポリゴン数がどう見ても低めですね。世界最大の玩具店にて、弟がナムコジョイスティック型ゲームの二段を入手しました。うちで買った方が良かったですが。見てみると、誰かがもう箱を破ってしまったと判ったですから。よりによって、起動しなかったのです。うちの方が安いですし。妹が既に第一弾のナムコを持っています。よって、SUGAの隣にあるLinux研究会の連中がいま熱中にやっているKobo DeLuxeといったシューティング(元のコボはアミガのゲームですけど)の元祖はあのボスコニアンなんだって分かるようになりました。CEXはPCエンジンのソフトまでも充実してはおどろきましたが。
最後の日、ドロゥーゲ一家がロンドン都心からちょっと離れた街へと行きました。そこはホームレスの町の様でした。タクシーを降りるとすぐに汚いおっさんにお金をくれって頼まれたんです。ただ、ここは英国ですから、紅茶を飲ませるためだって。それも文化の違う点ですね。
そして、あの汚い酔っ払いや外人の住む町並みで、でかい市場が渦を巻きました。道路の中で、盗まれた商品・お魚(!)・着物・家電・古レコードなどが販売されました。イギリスの煙草がすごく高い(日本の3、4倍位)為、アラビア人から免税品を買うようにしたんです。ゲームというと、あまり目立つところではなかったですが(ロンドンの収集家や店主がコミケのヲタクや同人屋さんの様に無線機をもって凡ての良品を一早く吸い取ってくれるそうです...)、とりあえず箱に詰められた70年代「ポン」機や多い量のゲーム付けのアタリ2600Jrを見かけました。残念ながら値段はロンドン並みでした。
ロンドンに泊まって、東京と多くの接点があることを分かるようになりました。街路が狭くて、空気が不健康的で(ロンドンの方が悪い!)、左側運転制と激しい通行や、窓硝子が一枚だけ。あんな町で住んだら早死にするに違いないでしょう。

そして、先週は仕事でポーランドへ行かせられました。アルバイトの出版社がポーランドのピワ(Pi?a)という小さい町で印刷をやっていますから、毎号は誰かが印刷の出来上がりを確かめなければならないのです。今回は僕の番でした。SASコペンハーゲン便に乗って、キャスル(Kastrup)空港で経由しました。ストックホルムのアールランだ空港は雪国で、飛行機に降ってきた雪を溶かしてから出発できましたが、それで少しは遅れました。1時間後デンマークで着陸しようとすると、全く違う光景でした。キャスル空港は海辺に浮かび、飛行機が降りると船がすぐしたに通っているんです。アールランだよりも大きいんです。雪も全然降ってませんでした。それからはSASのポアチュナン(Poznan)便に乗り換えました。それは初めて乗ったプロペラー機なのでした。ポアチュナンはポーランドの大都市だとは言えません、その空港は空港より飛行場のようなんです。共産主義国家のように、パスオート確認事務所の係員が皆軍人でした。空港を出ると、印刷会社の運転手が待っていました。外国語を一句もしゃべれないおっさんで、沈黙のピーワへの旅が始まりました。路上の状態は悪くて2時間あまり過ぎました。印刷会社とのかかわりが早くおわったので、その後は自由にピーワを見学することが出来ました。
ピーワは本当に東欧っぽかったんです!町並みは日本の団地みたいでした。ポーランド語を一言もしゃべらない僕で、ドイツ語や英語や手語でなんとか出来ました。煙草が日本の半分の価格で変なブランドをたっぷりと買いました。そして、町の市場を見付けましたよ。食べ物や着物や道具などが発売されました。それに、東欧というと、やっぱりデンディでしょう!みなが激安でした。その市場で、ゲーム・スターってファミコンのクローン機(以降「ファミクローン」)を35シュオーティ(1PLN=33JPY)で購入しました。品備えは充実でした。僕のゲーム・スター以外は、PSOne型やDOS/V用キーボード型ファミクローンが有りました。更に、新品のゲームソフトはたった8~10シュオーティでした。タイトーChase HQや、SF2キャラをラベルにもったダブル・ドラゴンや、「魂斗羅24玩法」といったカートリッジを買ってしまいました。ポーランドは思ったほどより面白かったですが、あそこまで貧しい国は多少気味悪いんです。自分のより本当に貧乏な国へ行くのが初めてでした。ところで、ロシアは「デンディ」ですが、ポーランドの場合は「ペガスス」の様ですね。SUGAにも、ペガススがありますし、僕の行っている移民市場でもよく見かけていますが、ポーランドにはあのペガススがまさに定着した表現みたいです。市場の店で、「ペガスス用コントロール」とかいった看板もあったんです。それだけじゃなく、ファミクローン(9ピン用って)用マウスもそろっていたんです。次回はそんなのを買わなきゃ。

では、今は帰国しています。色々ネットオークションに注目しています。210kr(約1600¥)でバッグ付けの新品のようなセガゲームギアを手に入れました。同じ値段でマスター・ギア・コンバーターを得たんですが、結局要らないと決めました。
そして、ただいまは410krのZX Spectrum 128を待ち兼ねています。そりゃ楽しみですね。でもちょっと不安ですよ、起動するかどうかって。

で、やっとこの前紹介したZ88が復活しました!WWWで説明書のありがたい一枚のスキャンを見かけて、治療法が判りました。Mac経験者がわかるはずです、PRAM問題に似たようなことでした。隠しボタンをマッチで押しければ、マシンが何となく起動してしまいました。すこし触ってみてから、こりゃ正にすごいマシンです。上出来ですよ。ゴム製キーボードの触感は最高です。OSはマルチタスキングで感心せざるを得ません。A4紙の形でどこ入れてもいいですし、軽くてどこへも持て行っていいですし、ゴム製キーボードでコーヒーをこぼしてもいいですし。旅する記者や作家にぴったりなんですよ。いや、こんないいマシンはめったにないじゃない。

少しだけ更新

今日の質問:疲れているから常に珈琲をつくるのか、それとも常に珈琲を作るからこそ疲れているのか?

ヴィク20はどうしてもダメみたいだ。VIAや7406チップを交換してもフロッピーを無視しているんだ。もう一台買った方がましかも。

だが、数週間前もらったマスターシステム用フラシュカートは大丈夫。トトテクさんが関税をだましてくれて安全に届いたんだ。そんなサービスまでもしてくれたらオススメの店だ。今、我が旧世代セガでゲームをいっぱいやったり、コヒナに録音したりしてる。

最近すこしお小遣いを得るようになってオークションやネット店を走り回ったりしている。でも大体ダメだ。今週トラデーラでSORD M5を買おうと思ったが、結局最後の数分に奪われた。よりによって、僕のM5をとった奴は自分をAlbertOneと呼んでる。御存知じゃないかも知れないが、それはイタロディスコの有名人だった。
で、今の狙いはゲームギア、そしてエンタープライズという有力(MSX2並み)8ビット機。

今週中手に入れた物はTI-82(電卓に余り興味持ってないけどプログラミングで頼りになると思う)を250krで、そして日用の都心市場で旧型ゲームボイ(青)をワリオランドとともに60kr(約800円)で。

次回はもっと面白い(かも)。