旅立ち

更新はずいぶん遅れてすいません。先月中色々旅したので書く暇がありませんでした。
11月の始まりはデンマークへ行きました。デンマークはいつも楽しいです。スウェーデン人の僕にとって、外国でありながら故郷のような気がして、ちょうどいいって感じです。デンマーク旅行は実の外国旅行ではなく、なぜなら少しだけの違和感のある国です。いつも通り、スウェーデン語をしゃべっていいんですし、習慣などもあまり変わってないですし。こんな有り様で、正に第二の母国でしょう。
でもそういっても、違ったところもありますよ。たとえば、コペンハーゲン中央駅で下車すると(5年前から、スウェーデン南部の都市マルメー(Malm噤jとコぺンハーゲンとを繋がる橋が出来て、直行列車で行けます)、一本吸ってもだれもが構いません。それが大きいな文化の相違なんです。ビールや葡萄酒が普通の店で販売されますし。我が国の場合は酒が国家の酒屋でだけしか買えません。だからあの週末がTuborgのビールやタバコの雲のなかで経ちました。(笑

一週間後、父が家族をロンドンに連れました。デンマークの後は貧乏でしたからあまり買い物ができませんでしたが、Hallyの足跡を追って、CEXやカムデンタウンを観光しました。ノッチングヒルの中古店が興味深かったです。あの有名なジェフ・ミンター氏のC64用ライト・オーガン系ソフトも備えてましたし、アミガ用ソフトも充実でした。CEXのレトロ風地下室の量も関心でした。カードの問題で買えるソフトの量が減ってしまいましたからマスターシステム用Sagaia(ダライアス2)を除かなければならなかったですが、結局はメガドライブソニック2とバーチャ・レーシングにしました。特にバーチャ・レーシングが興味深いです。あのゲームはたった一つのSVRセガ・バーチャ・プロセサー)系ゲームなんです。値段は3ポンドに5ポンドでした。VRを試してみればまあ早いですがポリゴン数がどう見ても低めですね。世界最大の玩具店にて、弟がナムコジョイスティック型ゲームの二段を入手しました。うちで買った方が良かったですが。見てみると、誰かがもう箱を破ってしまったと判ったですから。よりによって、起動しなかったのです。うちの方が安いですし。妹が既に第一弾のナムコを持っています。よって、SUGAの隣にあるLinux研究会の連中がいま熱中にやっているKobo DeLuxeといったシューティング(元のコボはアミガのゲームですけど)の元祖はあのボスコニアンなんだって分かるようになりました。CEXはPCエンジンのソフトまでも充実してはおどろきましたが。
最後の日、ドロゥーゲ一家がロンドン都心からちょっと離れた街へと行きました。そこはホームレスの町の様でした。タクシーを降りるとすぐに汚いおっさんにお金をくれって頼まれたんです。ただ、ここは英国ですから、紅茶を飲ませるためだって。それも文化の違う点ですね。
そして、あの汚い酔っ払いや外人の住む町並みで、でかい市場が渦を巻きました。道路の中で、盗まれた商品・お魚(!)・着物・家電・古レコードなどが販売されました。イギリスの煙草がすごく高い(日本の3、4倍位)為、アラビア人から免税品を買うようにしたんです。ゲームというと、あまり目立つところではなかったですが(ロンドンの収集家や店主がコミケのヲタクや同人屋さんの様に無線機をもって凡ての良品を一早く吸い取ってくれるそうです...)、とりあえず箱に詰められた70年代「ポン」機や多い量のゲーム付けのアタリ2600Jrを見かけました。残念ながら値段はロンドン並みでした。
ロンドンに泊まって、東京と多くの接点があることを分かるようになりました。街路が狭くて、空気が不健康的で(ロンドンの方が悪い!)、左側運転制と激しい通行や、窓硝子が一枚だけ。あんな町で住んだら早死にするに違いないでしょう。

そして、先週は仕事でポーランドへ行かせられました。アルバイトの出版社がポーランドのピワ(Pi?a)という小さい町で印刷をやっていますから、毎号は誰かが印刷の出来上がりを確かめなければならないのです。今回は僕の番でした。SASコペンハーゲン便に乗って、キャスル(Kastrup)空港で経由しました。ストックホルムのアールランだ空港は雪国で、飛行機に降ってきた雪を溶かしてから出発できましたが、それで少しは遅れました。1時間後デンマークで着陸しようとすると、全く違う光景でした。キャスル空港は海辺に浮かび、飛行機が降りると船がすぐしたに通っているんです。アールランだよりも大きいんです。雪も全然降ってませんでした。それからはSASのポアチュナン(Poznan)便に乗り換えました。それは初めて乗ったプロペラー機なのでした。ポアチュナンはポーランドの大都市だとは言えません、その空港は空港より飛行場のようなんです。共産主義国家のように、パスオート確認事務所の係員が皆軍人でした。空港を出ると、印刷会社の運転手が待っていました。外国語を一句もしゃべれないおっさんで、沈黙のピーワへの旅が始まりました。路上の状態は悪くて2時間あまり過ぎました。印刷会社とのかかわりが早くおわったので、その後は自由にピーワを見学することが出来ました。
ピーワは本当に東欧っぽかったんです!町並みは日本の団地みたいでした。ポーランド語を一言もしゃべらない僕で、ドイツ語や英語や手語でなんとか出来ました。煙草が日本の半分の価格で変なブランドをたっぷりと買いました。そして、町の市場を見付けましたよ。食べ物や着物や道具などが発売されました。それに、東欧というと、やっぱりデンディでしょう!みなが激安でした。その市場で、ゲーム・スターってファミコンのクローン機(以降「ファミクローン」)を35シュオーティ(1PLN=33JPY)で購入しました。品備えは充実でした。僕のゲーム・スター以外は、PSOne型やDOS/V用キーボード型ファミクローンが有りました。更に、新品のゲームソフトはたった8~10シュオーティでした。タイトーChase HQや、SF2キャラをラベルにもったダブル・ドラゴンや、「魂斗羅24玩法」といったカートリッジを買ってしまいました。ポーランドは思ったほどより面白かったですが、あそこまで貧しい国は多少気味悪いんです。自分のより本当に貧乏な国へ行くのが初めてでした。ところで、ロシアは「デンディ」ですが、ポーランドの場合は「ペガスス」の様ですね。SUGAにも、ペガススがありますし、僕の行っている移民市場でもよく見かけていますが、ポーランドにはあのペガススがまさに定着した表現みたいです。市場の店で、「ペガスス用コントロール」とかいった看板もあったんです。それだけじゃなく、ファミクローン(9ピン用って)用マウスもそろっていたんです。次回はそんなのを買わなきゃ。

では、今は帰国しています。色々ネットオークションに注目しています。210kr(約1600¥)でバッグ付けの新品のようなセガゲームギアを手に入れました。同じ値段でマスター・ギア・コンバーターを得たんですが、結局要らないと決めました。
そして、ただいまは410krのZX Spectrum 128を待ち兼ねています。そりゃ楽しみですね。でもちょっと不安ですよ、起動するかどうかって。

で、やっとこの前紹介したZ88が復活しました!WWWで説明書のありがたい一枚のスキャンを見かけて、治療法が判りました。Mac経験者がわかるはずです、PRAM問題に似たようなことでした。隠しボタンをマッチで押しければ、マシンが何となく起動してしまいました。すこし触ってみてから、こりゃ正にすごいマシンです。上出来ですよ。ゴム製キーボードの触感は最高です。OSはマルチタスキングで感心せざるを得ません。A4紙の形でどこ入れてもいいですし、軽くてどこへも持て行っていいですし、ゴム製キーボードでコーヒーをこぼしてもいいですし。旅する記者や作家にぴったりなんですよ。いや、こんないいマシンはめったにないじゃない。